後藤「欲求さんって被写体やってるじゃないですか?なんで被写体やってるんでしたっけ?」

欲求不満「なんでしたっけね。楽しそうくらいしかないんですよ僕は笑 面白そうだからやってみたってのと自分で被写体さんに対して「こういうのしたいんですよ」とか言いたいんですけど、あまりに過激すぎて言えないっていう笑」

後藤「あはは笑」

欲求不満「やってくれる人がいないっていう」

後藤「例えば?」

欲求不満「セックスしてるシーンを撮りたいんですけど、セックスをいかにエロく無くして撮ってみるとか、二人はしてるんだけどエロくないように見せる画角はどうしたらいいかとか考えてみたりとか」

後藤「欲求さんがセックスしてるんじゃなくて、誰かがセックスしてるのを撮りたいってこと?」

欲求不満「そうそう、それとか頭からいろんなものぶっかけたいとかいろいろやりたいんですけど、人にそれをやってくださいって言いたくないっていうか、あんまり得意じゃないんでじゃあ自分でやるかって」

後藤「セックスしてる写真ね、過去で言うとアントワーヌダカタ とかアラーキーも撮ってるし、どっちかって言うとあの人たちは、死生観の生の部分でセックスを用いてる」

欲求不満「なんかタナトス的ですよね、死がまとわりついているセックス撮ってますよね」

後藤「それをエロくないように撮るにはどう言う写真になるのか気になりますね」

欲求不満「多分バカバカしいものになっちゃうと思うんですよね」

後藤「バカバカしい、funnyってことですかね?」

欲求不満「こいつら何やってるんだろうってなると思うんですよ。多分セックスって真面目にやるからエロくなるんですけど、真面目にやらなかったらエロくないんですよね。ただわーってなるだけ」

後藤「なるほどね、確かにね」

欲求不満「二人でやるってなったら雰囲気作ってキスして演技してっていろいろやると思うんですけど、その間って大体の人真面目になると思うんですよね。相手のことひたすら考えるから。相手どう思っているのかな気持ちいのかなって。あんまりそこに冗長性ってものが入る余地ってないと思っていて、僕はそれが入れたくて仕方ないんですよね。なかなことしてたいって笑」

後藤「前言ってましたもんね、エロが心のよりどころって」

欲求不満「バカなエロを前面に押し出してやってるとセックスできなくなるんですよね。冗長で終わってしまうから。居酒屋でゲラゲラ笑って帰るみたいな。最近はSMバーでずっと猥談してたんですけど、女の子が下着になって縛られてヒーヒーなってたりするんですけど、それをみてもなんとも思わなくて、「縛られてるね、ニヤニヤ」みたいな感じでそのまま普通に終電で帰るって感じなんですよね。だから、変態性を極めたり冗長性を持ってすると逆に健全なんじゃないかってのが僕の理論なんですよ」

後藤「なるほどね笑」

欲求不満「だから、僕は表現としてそういうのできたらなって」

後藤「気になりますけどね」

欲求不満「日本人って大層にセックス考えすぎて、年間セックスの回数とか満足度が世界で最下位なんですけど、ドレックスかフジラテックスというコンドームメーカーがグラフで出してるんですよ」

後藤「年間セックス率…世界各国のセックス頻度」

欲求不満「そうそう、この辺。で、グラフがあるんですよ、あったあった。「世界各国のセックス頻度と性生活満足度(41ヵ国)」っていう」

http://honkawa2.sakura.ne.jp/2318.html

後藤「これだ。本当だ、日本めっちゃ低いですね」

欲求不満「めっちゃ低いんですよ、バカでしょ」

後藤「あはは笑」

欲求不満「やれよって思うんですけど」

後藤「セックス頻度が低いから性生活の満足度が低いって結果なんでしょうねこれ見ると」

欲求不満「そうですね。多分性生活が満足する手段や方法だったりとか性に対するタブー、恋人や夫婦で愛を確かめるためにする行為ってのがすごい流布されてると思うんですよ。実際のところAVみたら全然違うじゃないですか。ナンパとか3Pとか。そういう非日常を楽しむツールっていうか。結局セックスって非日常なんですよね。その面でAVってのは如実にセックスとはなんたるものか表してると思うんですよ」

後藤「なるほど」

欲求不満「カップルものとか、夫婦ものってあんまりないですよね。カップルはあるんですけど」

後藤「あー夫婦ものって確かにないですよね。寝取られとかですもんね大体」

欲求不満「そうそうそう、夫婦でやるべきとかカップルでやるべきってものがそんなに消費されていないってことはそんなに需要がないってことなんですよ」

後藤「確かに」

欲求不満「しかし、その需要が一番正しいと信じ込んで、セックスしようと頑張るから結果的にいろいろうまくいかなくてこうなるっていう」

後藤「確かにそうですね、へー」

欲求不満「外食するのと一緒で別にもっとやればいいじゃんって勝手に思ってるんですけどね」

後藤「まあね、僕はそうじゃないからね、難しいですよね。それは植え付けられたなんかなんでしょうね。刷り込みなんでしょうね」

欲求不満「そうそうそう、恋愛ドラマだとか文化って檻にハマってるだけだと思うんですよ」

欲求不満「例えばこのアジアグループでも、セックス満足度がマレーシアとかインドって結構高いんですよね」

後藤「そうっすね、回数の割にはっていうことですよね」

欲求不満「そう、セックス回数が年に80~90回してて、50%くらいだから、2回に一回お互い満足してるのがマレーシア。結構いいじゃないですか」

後藤「結構いいですよね」

欲求不満「一番いいのが、ベルギー、ポーランド、オランダ。なんか葉っぱやってそうだな」

後藤「あはは笑 やってそうですねこれ笑」

欲求不満「葉っぱ、僕もスペインで吸ったことあるんですけど、楽しいっすよ」

後藤「マジですか?僕なんかインドかな、僕知らなくてやっちゃって、ブラックアウトしちゃいましたよ」

欲求不満「一発目するんですよね。あれって」

後藤「一発目だからするんだあれって」

欲求不満「あれ、慣れが必要なんですって。僕も騙されてすわされた時に、スペインは売るのはだめ、それ以外はオッケーって一応合法なんですよ。先に注釈入れとかないと大変なことになっちゃうから」

後藤「あはは笑 確かに」

欲求不満「あくまでスペインでやりましたと。で、スペインでショット決めてそのまますったらすごい楽しくって、風景が緑とか赤とかすげーサイケデリックな世界が広がっていて笑 本当にサイケデリックの世界が見えるんですよ。その後クラブ行って大暴れしていたらしく気づいたら家でぶっ倒れてたという」

後藤「あれなんですか?テンションが爆上がりするんですか?」

欲求不満「普通葉っぱってテンション下がるんですよ」

後藤「葉っぱって大麻のことでいいですか?」

欲求不満「大麻大麻」

欲求不満「大麻ってあれって結構ダウンなんですよ。お酒みたいにテンション上がる感じじゃなくて、グデーってなってもうどうでもいいやって感じになるんですね」

後藤「あーそうなんですね」

欲求不満「レゲエのリズムって葉っぱ吸いながら聞くやつなんですけど、あれがだんだん心地いいリズム、ずっちゃずっちゃっていうのがだんだん気持ち良くなっていく」

後藤「へーそうなんだ」

欲求不満「だからあのリズムなんですよ」

後藤「葉っぱありきの音楽?」

欲求不満「そうそうそう、だからうちの大学のゼミの先生が日本でレゲエやってても全然面白くないからジャマイカ行って葉っぱ吸って聞いたほうがいいよって薦めてくるんですよ笑」

後藤「あはは笑」

欲求不満「こいつ最低だなと思いつつその先生めっちゃ好きだった笑 そんな感じで日本の性の満足度がすごい低いってことに対して、性に対する固定概念がすごい強いと思うんですよね」

後藤「まあそれはあるでしょうね。このグラフがどれくらいの信憑性があるかはわかんないんですけど」

欲求不満「Durexって世界一のコンドームメーカーなんですよね。ここが統計取ってるから、Durexは世界で販売されてるから信憑性はかなりある。いやー残念ですよね笑」

後藤「日本だけが低いなめちゃめちゃ」

欲求不満「そういう意味では結構変なんですよね。だからそういうところもエロとヌードと芸術ってところで。特に芸術面ってエロをすごい嫌がるじゃないですか?」

後藤「芸術面で今考えていて、中国もヌードタブーなんですよ。これでセックスの頻度が高いのに満足度がすごい低いっていう部分で考えると面白いですね。いろいろ考えれるから」

欲求不満「多分アート面で見るとこのグラフって結構相関性あるんじゃないかなって思うんですよね」

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