後藤「えー今日も始まりました。名前はまだ決まってないんですけども、本日はモデルの耐江さんにきていただいています。よろしくお願いします」

耐江「よろしくお願いします」

後藤「軽く自己紹介していただいて良いですかね?」

耐江「主に裸のヌードのモデルをやっています。耐江と言います」

後藤「よろしくお願いします」

耐江「何を喋れば良いんですか?これ笑」

後藤「僕が話を聞いていくので大丈夫です笑 聞きたいことがたくさんあるので」

耐江「はーい」

後藤「じゃあまずなんでヌードモデルはじめたんですか?」

耐江「それすごい聞かれるんですけど明確な答えがなくて、まずはじめたのが2年くらい前なんですね。だから遅いんですけど、今45歳で。私、歳の割にかっこいい身体してるんじゃないのって気づいて、じゃあちょっと記録したいなって思って知り合いのカメラマンさんに頼もうって思って。アート業界とかエロ業界に友達はたくさんいたので、フクサコアヤカさんっていうカメラマンさんが友達っていうか知り合いだったので撮ってもらえませんか?ってお願いして撮ってもらったのが最初です」

後藤「カメラマンを知ってるってその前にポートレートのモデルをやってたんですか?」

耐江「やってないです。でも、そういう業界が好きでイベントとか一人でもどんどん行って、それこそ写真展とかもガンガンいってなんとなく人脈があったので」

後藤「そうなんですね。なんでですかね、急にパーンって思いついたんですかね?」

耐江「多分自分に全然自信なかったんですね。顔にも自信ないし。でも、子供を産んで、子供の写真を結構撮っていたんですけど、15.6年の写真を見返した時に自分の写真がほとんどないんですよ。自分が撮ってるから」

後藤「なるほど」

耐江「自分が撮ってる子供の写真。自分が撮ってる夫の写真があって、夫はそんなに撮る人ではないから私ってどういう姿をしているんだろう。この空白の期間、結構愕然ときて自分を捉えたいというか、自分をみたいっていうか、衝動?」

後藤「衝動?」

耐江「衝動?かっこいいな衝動」

後藤「あはは笑 B’zが出てきました、今」

耐江「あはは笑」

後藤「それでヌード に行き着いたんですか?」

耐江「いきなり最初ヌードです。ヌードを撮ってもらうと思って、撮って調子に乗りました笑」

後藤「調子に乗った?笑」

耐江「良いじゃん、かっこいいじゃんって。これはもっと撮られたいって思いました。撮るって行為もすごい楽しかったし、写真って形として残るじゃないですか?スゴくそれが嬉しくて。自分がものを作るとか生み出すとか才能がないことが結構コンプレックスで、絵を描くとか文章書くとかあんまり得意ではなくて、ただ映画を見たり、本を読んだり、アートに触れたり、見ることはスゴく好きで、大学も、美学・美術・史学専攻で批評とかする側だったんですね。だから、クリエイトする側じゃないけど憧れはあって、写真って一緒に作るって作業だなってのかすごい楽しくて、しかも形に残る。しかも褒めてもらえるし笑 いろんな人とも知り合えるし、ので図にのりました笑」

後藤「図に乗った笑」

耐江「あと、母なので大体忙しいじゃないですか?まず会社員。自分ってものに向き合う時間が全然なかったので写真撮られてるうちは自分に向き合える。サードプレイス的な」

後藤「なるほど、サードプレイスになるんですね」

耐江「かっこいいですね笑 さっきから」

後藤「横文字が笑」

後藤「そのはじめの撮影ってどんな感じだったんですか?」

耐江「ホテルでサクサクっと、フクサコさんは撮るのが早い方なので、歌舞伎町で。その時は全裸じゃなくて、ボディストッキング。私が好きで持っている私物だったんですけど」

後藤「抵抗はなかったんですか?」

耐江「全然。実は私元々、20代の頃フェティッシュバーで働いてたことあるんですよ。いわゆるSMバー」

後藤「SMバー。なるほど」

耐江「働いてたんですけど、プレイとかあるSMクラブではなかったんですけど、まあバーなんですけど。だったのでボンテージを着てホステス的なことをやっていたので、そんなに抵抗はなくて、カメラマンさんをやっている友達とかもいたので、ボンテージで写真撮ってもらったり、妊婦のときも、妊婦ボンテージヌードを撮ったりしたのであんまり脱ぐことに対して抵抗はなかったです」

後藤「そうなんですね。昔から、何かを、美術とかの専攻にいっていたじゃないですか。小さい頃から見るとか作ることに憧れがあったんですか?」

耐江「田舎だったので、すごい僻地なので、映画館もないし、当時は名画座くらいはあったのかな。だからすごい本を読み、当時だったらビデオをすごい借りてみて、内圧すごいカツカツの子だったので、あとは兄のエロ本とかみたりして、エロからアートからいろんなものを詰め込んで」

後藤「そうなんだ」

耐江「パンパンになった頃に東京に出てきたので、ドーンと弾けて笑」

後藤「あはは笑」

耐江「大学生のときは、バンドをやり、バイクにのり、クラブに行き、映画に行き、美術館に行き」

後藤「もう大学生ですね笑」

耐江「私結構単独行動でどこでもいっちゃうので」

後藤「行動力あるんですね。すごい」

耐江「それが素地としてあったけど、でも結婚して子供生まれるとそんなに脱いだりとか難しいじゃないですか。難しいっていうか、ちょっとストップがかかる。それも今はうまく折り合い着いたので」

後藤「家族いて、僕そんなに詳しくないんですけど息子さん?」

耐江「娘2人です」

後藤「娘さん」

耐江「小6と高1の娘二人と夫がいます」

後藤「なるほど。家族いて活動が大変じゃないんですか?」

耐江「もうオープンにしてます。というか、夫は元々フェティッシュバーで働いていた頃に知り合ったんで。別にお客さんだったとかじゃないんですけど。全部知っていて、ヌードになって写真撮られたいなって話とかも夫にちゃんと聞いたし。ボンテージ妊婦ヌードとかも撮ったので、その写真家にあるので、子供たちも普通に。墨とか入ってるのも知ってるから、「うちのお母さん、周りのお母さんと違って好きなことやってるな」っていう。なんかうち自由だねみたいな笑 旦那も墨入ってるんで」

後藤「そうなんだ。オープンにしてるんですね」

耐江「だから「今日撮影行ってくるね」「今日脱ぐ方?脱がない方?」「うん、脱ぐ方」みたいな笑」

後藤「あはは笑 それ面白い会話ですね。家族でやったら」

耐江「でも、大賛成とか応援してるとかではないと思います」

後藤「そうなんですか?」

耐江「なんせ思春期なので。もしかしたら、気持ち悪いとか思ってるかもだけど、でも「しょうがないかお母さん。好きなことやりたいんだもんね」っていう感じで生暖かく見守ってる感じですね笑」

後藤「あはは笑 でも小さい頃からそういう環境、いやでも違うか、最近だから小さい頃から触れてるわけではないのか」

耐江「あ、でも小さい頃から自分のお母さんのお腹の大きいヌードとかみてるから。ボンテージだから。だから、なんか違うくないってのは知ってるはずだし、これは読んじゃいけない漫画とかそういうの隠したりするので、割とオープンですね。うちは」

後藤「そうなんですね」

耐江「賛成ってよりはなんか諦め?「お母さん、しょうがないよね。楽しそうだし」みたいな。その代わり全部ちゃんという。あとでバレてよりかはオープンにしてた方が」

後藤「僕もそっちの方がいいと思う」

耐江「なんせ高校生なのでインスタもTwitterもみてるので、「お母さん、私たまに耐江のインスタみてるよ」とか言われますもん」

後藤「あはは笑」

耐江「ヤベッっていう笑」

後藤「へー笑」

耐江「フォローはしてないですけどね笑」

後藤「あはは笑それは違うんですね」

耐江「それはお互い。私も娘のみないようにしてる。そういうマナー」

後藤「そういうマナーなんですね」

耐江「すごいみたいけど」

後藤「あはは笑」

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