後藤「ポートレートも今でも続けてるんですか?」

Kanae「続けてます」

後藤「どっちが楽しいとかあります? 全然違うものなんですか?」

Kanae「表現するってだけでしたら一緒ですけど、ヌードだと文字通りヌードなのでポートレートより身体の細部までで表現するっていうか、身体の使い方が変わってくるっていうか」

後藤「なるほど、身体の細部の使い方。そういうのを意識されてるんですか?」

Kanae「一応してますね。勉強するためにいろんな写真みるんですけど、顔とかの表情とかバストアップの表情がすごい綺麗なのに、指とか身体とかバランスが表現としてもったいないなって写真を結構みてたから、指一本一本想像してやろうと思ってやってますね」

後藤「そうなんですね。勉強熱心ですね」

Kanae「いやいや、とんでもないです」

後藤「美容の学校行ってたんでしたっけ?」

Kanae「そうですね。美容の専門行ってましたね」

後藤「そういうところから美意識とかきてるんですかね?」

Kanae「それもあるんですかね。美容とか絵とか美術館とか行くんでいろいろみてるからですかね。わかんないけど」

後藤「じゃあめっちゃみてるってことは好きな写真家とかモデルとかいるんですか?」

Kanae「花盛友里さんっていう「脱いでみた。」っていう写真集出してる方で、あの人のは好きです。あの人の写真みると女性の儚い部分とか強さとかいろんな部分が出てる気がして、あの人に撮られたら自分のこと好きになれるんじゃないかなって写真っていうか、そんな感じがして好きですね」

後藤「花盛さんね、いいですよね。僕は女性じゃないから100%理解することはできないですがいい写真だと思います」

Kanae「あはは」

後藤「ご自分でも写真撮られますよね?」

Kanae「撮ってますね」

後藤「ヌードも撮られたりするんですか?」

Kanae「撮ったことありますね」

後藤「どうでした?」

Kanae「楽しかったです。女性のボディラインの美しさとかそういうの楽しかったし、自分も勉強になりましたね。撮られる側、撮る側の目線って変わるじゃないですか」

後藤「そうですね。両方やってみると面白いかもしれないですね」

Kanae「うん」

後藤「僕も撮られてみようかな」

Kanae「是非是非、撮りますか?笑」

後藤「どんな感じ?不安でしかない笑」

Kanae「えー笑」

後藤「僕、撮られる人の気持ちがわかんないんですよ。なんで撮られたいのかなって。撮りたいのはわかる、撮りたいから撮ってるってだけなんですけど。僕人生で一回も撮られたいって思ったことなくて」

Kanae「あはは」

後藤「なんでなんですか?純粋に疑問です」

Kanae「データ見せてもらったときに、普段自分の顔って鏡でしかみないじゃないですか。だから写真もらったときに、自分ってこんな顔するんだとか、そういう発見があって面白いし、もっとどんな顔あるのかなっていう自分への好奇心じゃないですけど、普段人からみたときの自分ってどんな表情してるんだろうなっていう、別人みたいだなとかそういうのが楽しくて、私はやってました」

後藤「へえ、そうなんだ。今うまいこと感想出てこない」

Kanae「あはは」

後藤「それで面白くて8年?」

Kanae「そうですね、8年やってますね」

後藤「かなえさんって結婚されたじゃないですか?」

Kanae「はい」

後藤「世間的にヌードモデルってあんまりいいイメージ持たれにくいんですよ。で、旦那さんはなんか言ったりしないんですか?」

Kanae「旦那さんは知らない男の人にヌードとられるのはいい気はしないって言ってますね」

後藤「知らない人はいやなんだ」

Kanae「自分以外の人に、ヌードのモデルをやっていない限り他の人にみられることってないじゃないですか?」

後藤「まあ不倫でもしないかぎり」

Kanae「だからそれがちょっとあんまりってのと、残るじゃないですか写真とかってリスクがあるからって。私がやりたいとかは別にいいし、何かあったら自分も助けるけどって言ってます」

後藤「めっちゃいい旦那さんですね」

Kanae「はい」

後藤「理解がある」

Kanae「そうですね」

後藤「家族とか、親御さんとかは知られたりしてるんですか?」

Kanae「お姉ちゃんはお互いのインスタグラムのアカウント交換してるんで、勝手に見えるし、あとお父さんは昔ご飯行ったときに、後藤さんが「都市,nude」のやつ撮ってくれたじゃないですか?あれが一番最初に出てきて、お父さんに「あれ?」って言われて、でも普通でした。お父さんも撮ってもらおうかなって感じで言ってました笑」

後藤「すごいな」

Kanae「うちの家族、「好きなことやりなさい、でも責任は自分でとるのよ」って感じで育てられたので、あんまり反対されないっていうか、自分でやりなさいよって感じで」

後藤「じゃあのびのびと?」

Kanae「のびのびと」

後藤「活動できるんですね。すごいな。みんな隠してる人とかね、いるし。旦那さんとかいても家族にはばれたくないからって、旦那さんとかお子さんとか。のはよく聞きますけどね。確かにかなえさんほどオープンな人いないかも」

Kanae「結構他の人の聞こえ悪くなっちゃたらあれですけど、別に恥ずかしいことしてないし、誰にみられてもいいやじゃないですけど、職場の人とか。職場の人もアカウントフォローしてくれてる子もいるんで。なんか言われても堂々とやってますって言えるっていうか。私はですけど」

後藤「すごいな、もうご立派としか言えない」

Kanae「あはは」

後藤「恥ずかしいことではないですもんね」

Kanae「そうですね、恥ずかしくなくても世間の目とかあるから基本隠したくなるんだと思いますけど、私は旦那さんとか家族に迷惑かけたらいやですけど、自分だけにそういう何かがあるんだったら別に全然やってますけど、なんですかってなっちゃう」

後藤「すげえ、覚悟が決まってる感じっていうかね」

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