後藤「それはやっぱりヌードをやっていきたいんですか?」

人間らし子「そうですね」

後藤「何故ですか?」

人間らし子「それはやっぱり裸」

後藤「フェミニズムって裸に限ったことじゃないですか?」

人間らし子「そうですね。それは私だからですよ。私がたまたまフェミニストであり、かつ、自分の身体でヌードをやっていたから、私ができることはそこを繋いで考えることだと思ったので、私なりのフェミニストのあり方でヌードをやっているということです」

後藤「いやー難しい話ですね。もうちょい柔らかくいきますか笑」

人間らし子「あはは」

後藤「人間らし子って名前あるじゃないですか。なんで人間らし子なんですか?」

人間らし子「元々りんねって名前でやってたんですけど、結構かぶるのと、気分で変えたいなってなった時に、何回か写真なりツイートを結構するので、ツイートを見て、「あなたはすごく人間らしくていいですね。」って褒め方をされることがあったんですけど、人間らしいってなんなんだよってなって笑」

後藤「あはは、まあね人間らしいってなんなんだろう」

人間らし子「それを褒められた時って、赤裸々な、感情を顕にしたようなツイートをしてる時に言われて、それって人間らしいのかって。むしろ動物的なんじゃないかと思ったし」

後藤「なるほど」

人間らし子「それって何も考えずに適当に人間らしいって言ってるだろうって思って、それが印象に残ってたので名前にしてやろうっていう」

後藤「あはは」

人間らし子「名前にしてやるよ、人間らし子になってやるよって笑」

後藤「絶対そう思ってないですよ、あっち笑 すげー軽く言ったんでしょうね。動物的なんじゃないか」

人間らし子「ひねくれたところあるから」

後藤「そうなんだ、ポートレートをやろうとは思わないんですか?」

人間らし子「それはヌードじゃないってことですか?」

後藤「はい」

人間らし子「それはやりたいっちゃやりたいんですけどね。でも、ポートレートの撮影しかしばらくやってない時は脱ぎて〜ってなったことはありますね」

後藤「なんでなんですか?」

人間らし子「私らしいから」

後藤「脱いでた方が自分らしいって感じがするんですか?」

人間らし子「脱いでる方に意味を見い出しているから、私は。その方が、充実感があるかもしれないですね」

後藤「そうなんだ、今日の撮影ってどうでした?」

人間らし子「よかったです。楽しかったですよ。割と放任される方が好きなんですよね、任される方が。ポーズとかガチガチに決められちゃうと、それって人を撮っているかわからなくないですか?」

後藤「あーヌードっていう物体を撮っている」

人間らし子「そう、お人形さんじゃないぞ私はっていう気持ちになるんですよ」

後藤「いやー反骨精神がすごい」

人間らし子「こだわりが強いっていうか、思想が強いっていうか」

後藤「いや、落ち込まないでください、全然悪いことじゃないから」

人間らし子「悪いことだとは思ってませんよ自分では。でも必ずそれをいいと思ってくれない人もいるんで」

後藤「まあね、いいと思わない人もいるんでしょうね」

人間らし子「結構フェミニストっていうと身構えられちゃいます」

後藤「そうですね、言葉が強いですもんね」

人間らし子「フェミニストってイメージがすごい強いと思うんで、でも、いろんな人がいるしフェミニストって一口に言っても。そこはあんまり気にしないで欲しいですけどね。キャッチーだからいうんですけど」

後藤「パワーワードです、人が見るワード」

人間らし子「キャッチーだからいうんですけど、名前に囚われないで欲しいってすごい思うんですよね。モデルって名乗らないのも肩書きに囚われたくないっていう」

後藤「被写体でも違うんですか?」

人間らし子「そうですね、被写体とかモデルって言っても、お人形さんみたいな感じを求めてたり、やってる側も、被写体とかモデルの役割って考えの人もいるじゃないですか。そこが入ってくるのが嫌で。モデルとか被写体って名乗ったときにモデルだったらカメラマンの求めるものに答えるのが役目って言われると私は違うってなるから、自分からは名乗らない。やってることはモデル、被写体なんですけどね」

後藤「でも、脱ぐなんですね。ヌードじゃ、ああそうか、キャッチーじゃなくなるか」

人間らし子「あはは」

後藤「今日、大阪きて、今二人目の方撮らしていただいてるんですけど、前の方も脱ぐって言ってたんですよ。だから大阪では脱ぐってのが流行ってるのかなって」

人間らし子「あはは、そうでもないと思いますけど笑」

後藤「違います?東京で撮ったこと、大阪じゃないところで撮ったことあります?」

人間らし子「ないですね。東京の人に来てもらって撮ってもらったことはありますけど」

後藤「感じ違います?」

人間らし子「うーん、そうでもないですね。わかんないけど」

後藤「僕は、なんだろ、ごめんなさい、言葉が悪いです。モデルさんでいきますね」

人間らし子「全然人から言われる分には」

後藤「今日のお二人と東京の人を見ると、全然違う感じがする」

人間らし子「いや、癖強いと思いますよ。主張の強い二人ですよ」

後藤「それを選んだんです。多分僕が。でも、主張強い人多いイメージですね」

人間らし子「それは確かにあるかもしれないですね」

後藤「土壌なのかなって気がしますね」

人間らし子「それはあるかもしれないですね」

後藤「関西のモデルさんはなんか」

人間らし子「あと面白さを求めている。面白いっていうのはfunnyじゃなくてinterestingの方の。興味深いって方の、おもろいことやろうやっていうスタンスで、写真なりモデルなりをやってる人は多いんじゃないかな」

後藤「なるほどね、今日の二人は確かにそうだ。パワーをね二人には感じて、ちょっとやられてます笑」

人間らし子「パワーですよ」

後藤「パワー強いなあって感じ」

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