後藤「えーっとこれ初めてちょっとやってみるんですけど、僕に質問とかあります?ヌードカメラマンに対して質問とかありますか?」

花紅「えっと、ヌード撮影してて楽しいなって思える瞬間ってなんですか?」

後藤「あー」

花紅「ヌード撮影を続けたいっていう理由を聞きたい、服着てる写真じゃなくてヌードにこだわる理由を聞きたい。何が楽しくて、何が好きで続けたいって思えるのか」

後藤「なるほど」

花紅「いろんなヌードカメラマンさんって多いじゃないですか?その中で、後藤さんはどんな風に思いながら、どんな風に感じながらやってるのかなって」

後藤「うーん、なんか僕、外で撮ることが多いんです。と、ここの風景にヌードがいたら面白いって思うんです」

花紅「ふーん」

後藤「なんか、都市,nudeという作品があるんですけど、東京のこういうところにヌードがいたらめっちゃ面白いって思うし、都市,nudeってのは、僕が東京に出てきて始めた作品なので、SNSで知り合って初めて会って、それで脱ぐって僕の中では、え、すげーなってそんなことあるんだって思ったから、それは面白い。これが東京だ、こんな自由な、からやってみたい。から面白いと思ってるし、そういう、それが、受け入れられていないのがちょっと悔しいから、なんでいけないの、みたいな悔しい部分があるから、それはこれをやり続けて変わったらいいなって、世間が変わっていけばいいなって思ってるから続けてるんですよね。だから、楽しいってより変えたいんじゃないですかね。どっちかっていうと、僕は」

花紅「かっこいい。その気持ちは、わかる、わかる、わかる。私もヌードを始めたきっかけの一つにそれは言ってるかもしれない」

後藤「それは?」

花紅「やっぱり、最近ちょっと話題になってますけど、Twitterとかで、女性の性に対するタブー視みたいなのあるじゃないですか?」

後藤「タブー視?」

花紅「なんだろうな」

後藤「例えば?」

花紅「女の子はエッチなこといっちゃダメですみたいな。女の子なのにそんなことしちゃいけませんみたいな」

後藤「あージェンダーですね」

花紅「そういうの、なんだろう、男性は一人エッチはするのに、女の子がしてると、そんなことしてるの恥ずかしいって思われがちっていうのをおかしいなって思っていて、おんなじ生き物。男性と女性ってだけで、なんで恥ずかしいことか、なんで見方が変わっちゃうんだろうって、おんなじ生き物なんだから、女の子だって性欲だってあるわけなんだし、みたいなことも含めて、ヌードをすることで、女の子だって、これすごいおっきな話なんで、法を変えられることなんて無理なんですけど」

後藤「はいはいはい」

花紅「女の子だって別に上裸だっていいじゃんみたいな」

後藤「あー外でねってことか」

花紅「そうそうそう、女の子は胸が大きいから出すと、性的な目で見られるみたいな」

後藤「ありますね、それは」

花紅「後、インスタとかでも別に男性の半裸の写真でも別に乳首隠さないじゃないですか」

後藤「はいはいはい」

花紅「でも、女性だと乳首隠さないと、インスタだとBANになるじゃないですか」

後藤「たしかにね」

花紅「だから、女性だから裸NGみたいなのっておかしいんじゃないかなって思って、別になんだろ、何かのコミュニティに入ってるとかではないんですけど、自分がその性的なお話とかを公表することで、積極的に公表することで隠すことじゃないんだぞって知らしめたいって部分もありましたね」

後藤「ふーん」

花紅「それもきっかけの一つ。まあ後付けみたいなとこもあると思うんですけど、だからわかります。そのすごい変えたいってのも」

後藤「うん、たしかに今言われてみて、たしかに男の乳首はいいのに女の乳首はダメってことですもんね」

花紅「そうそうそう、だから、身体のちょっと変わった形、膨らんでるか、膨らんでいないかの形だけでNGにされるとかよくわかんないなってちゃんと考えてみると、生まれた時からそれが普通な世界で生きてるから、女の子は外では上着を脱いじゃいけないんだな、ブラをはずしちゃいけないんだなとかある世界で生きてるけど、でもなんで男性、膨らんでるか膨らんでいないかだけでなんでそんな変わるねんとか思っちゃって」

後藤「そうだね」

花紅「まあすぐに変わるもんでもないし、今後変われるものかわからないけど、変わったとしても女性の被害が増えたりしても、それはそれで問題じゃないですか。だから変わるかもわかんないですけど、でも人間って大きな種類の中で、女性男性のNGあるない、ちょっと理解できないなって部分もあって変えたいなって変わっていけばいいなって私も思ってます」

後藤「ふーん、なるほどね」

花紅「私の話になっちゃった笑」

後藤「いやいや、いいっすいいっす、全然全然話していただいて」

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