後藤「反論できました?」
青井「もうすみ分けみたいなっちゃってるんですよね。大人になると。例えばうちの親とかはすごいそういうの嫌いなんですよ。だけどなんか、もう諦めちゃってます、私」
後藤「親御さんにお話されたりするんですか?」
青井「バレちゃって。ヌードになってる写真を私は迂闊にお部屋に置いてしまって、それを父親に見つかって、お前何やってるんだって笑 その写真が何だろうな。アートチックな作品ではなくて本当に撮影会の露骨な裸みたいな。ただエロみたいな感じのものを父親に見られてしまったから、ちょっと弁明もできなくて、ちょっと気まずかったですね笑」
後藤「何かを言われるんですか?」
青井「なんかこんなことをいつまでもやってた惨めになるぞって言われて、惨めかと」
後藤「言わんとしようとしてることはわかるっていうか、確かに今の構造としては、惨めになるかどうかって言われたら、なるはなるとはね、思っちゃうかもしれないです」
青井「脱ぐ目的がどっちかっていうと、お金だと確かにそう言われてもしょうがないしと思っちゃうんですけど、だから今だったら反論できるのかな。いや、お前結婚してるのに何考えてんだってんだって言われたらまた反論できない笑」
後藤「僕は人に言われたことがあんまりないんでね。親も僕から話すことはないけど、知ってるんでね、多分。でも、モデルの皆さん、親バレはやっぱり、嫌がる。みたいっすね。怒られちゃう」
青井「全体がもうそれをよしとしてないからポルノの扱いじゃないですか。こっちがどんだけアートだ芸術だと言っても、ポルノとしてしか見ない人がたくさんいるからそういう頭の固い人に何か言っても伝わらないですよね。対話ができないというか笑 向こうが知る気もない人もいるだろうし、例えばインスタとかでも、ヌードのせた瞬間、何かフォローを外す人とか多くて。それで、また普通の服着てる写真にしばらく載せてると、普通の人がフォローしてくるんですよ」
後藤「へえそうなんだ」
青井「それでちょっとエロいの載せると、パーって増えて、外されての繰り返しなんで、、わかりやすいですよ。可視化できるというか」
後藤「逆にヌード載せてる方がばってくるイメージだったんですけどね」
青井「私の場合は減っちゃうんですよ。ボロボロ外されます。多分女性なのかな外してるの
後藤「なるほどね。女性か。女性も嫌なのか。女性の方が嫌なのか?」
青井「あと、エモ系を撮っているカメラマンが嫌がりますね。エモグラファーみたいな」
後藤「ちょっとばかにしてますよね?笑」
青井「あはは笑 夕日とか海とかしか撮らない人は結構アンチヌード。別に馬鹿にしてるわけじゃないですけど笑」
後藤「あはは、そういう人がいるんだ」
青井「案外比率で言ったら、男子の方が多いのかもしれない」
後藤「そうなんすか。面白い、そうなんや」
青井「何か表のアカウントでフォロー外して裏のアカウントでおかずにしてるかもしれない笑 日本人ってそういうとこありますよね」
後藤「そうそう裏表がね、ありますから」
青井「表の顔で批判してくるのは、男性のが珍しいかもしれない」
後藤「そうか確かにね、さっきの言葉を使うとエモグラファー、こうあるとしたら、ヌードの人をフォローしてるってのがいやってことなんですよね。見え方としてあっちの」
青井「SNSとかでもアカウント分けてる人多いじゃないですか。表とセクシー系みたい。名前もちょっと変えてとか。そういう人が多い中で私達みたいに裏も表もないみたいな感じでやってる人の方が多分かなり少数派」
後藤「らしいですね。最近知ったんですよ僕も笑」
青井「遅いですよ笑 どんだけ浮世離れしてるんですか笑」
後藤「みんな裏垢持ってるんやって」
青井「そうなんですよ。いや、一つしか持ってない人ってなんか結構少ないですね。特にヌードを取り扱ってる人で、1個しかない人も珍しいみたいですね」
後藤「らしいですね。早めに教えて欲しかった笑 後々弊害があるのであれば笑 今のとこ弊害は別にないですけど」
青井「それも結局何か否定になるじゃないですか、きっと後ろめたさがあるから変えるっていう。結局、ヌードが後ろめたさがあるっていう自覚を持って活動してる人だからそういうのを見ると、私は「うわ」ってなってしまいます。だってその時点で千引いてるわけじゃないですか。撮りつつも。表の顔を守りつつ何か美味しいとこ取りを裏の顔でしてるってずるいなって。表はエモグラファーで、裏はワンちゃんヌードみたいな、そういうのがいやですね。いやですねとか言ったらほとんどのカメラマンさんを敵に回すかもしれませんね」
後藤「まあね。切りたかったら全然言ってください笑」
青井「全然いいです」
後藤「裏垢ね、知らなかったです笑 僕全然あれだと思ってたんですよ。都市伝説的なもんだと思っていました。裏垢ってものが。ここ1年ぐらい、SNSの人と関わるようになったんですよ。今まではちゃちゃっってみるだけ。ここ1年ぐらい関わるようになったら大抵の人が、裏垢ってものを持ってるんですよね。どうなんですかね。ヌードをやってる人だけなのかな。それとも」
青井「あと性格悪い人笑 監視用みたいな」
後藤「監視用とか作るんだ。そっか。そうか、なるほどね。こわ笑 SNSもいろいろあるんですね」
青井「足跡つけたくないから、監視用でちょっと裏を作ってみたいな」
後藤「ああなるほど、足跡ってつくんですか?」
青井「ストーリーとか」
後藤「そっか誰が見たかわかりますもんね」
青井「元彼元カノ監視用とかあるじゃないですか」
後藤「おおすごい。SNSってそういう怖さがあるんですね」
青井「だからずっと関わっていると病みますね。私、1回インスタ始めた頃は来た依頼を全部受けるみたいな、何かかっこいいって勝手に思っちゃって、全部返事してたんですよね。僕、カメラ持ってるんですけど撮りたいですとかいうのも」
後藤「どういうこと?笑」
青井「そういうのも返事してたら病みました笑」
後藤「そりゃあ病むでしょう笑 カメラ持ってない人に撮りたいって言われても、え!?ってなるじゃないですか」
青井「Phoneかチェキでいいですかみたいな」
後藤「iPhoneがチェキで。なるほどね」
青井「もしカメラをお持ちならそれを貸していただけないでしょうか?それで撮りますみたいな」
後藤「すごいそんな人いるんや」
青井「いろんな人がいます。インスタとかって、いろんな人が登録できて、ライトに依頼とかできるじゃないすか。だからいろんな人います」
後藤「いやいいなそういうの知りたかったんです。モデルさんとかそういうのめっちゃくるって聞いてるんで、嫌なのは重々承知なんですが僕が見たかったんです笑 どんなんが来るんやろなって」